1日目 神奈川~和歌山~大阪
@リスに跨った俺は、まずR246を目指した。
お盆時期ということもあってか、この日から4日間ETC休日割引が適用され、上限1000円で高速に乗れるということでなんともありがたい。
東名高速は厚木ICまで特定料金がかかるため、まずは厚木ICを目指す。
途中で給油をし、いざ高速へ。
夜遅いせいもあってか、長距離トラックが多い。
それに飛ばす車も多い。
事故だけはないように、気を持ちながら東名高速を西へ西へと進む。
しばらく走るとさすがに疲れが出てきたのか、眠気が襲ってきた。
まぁ野宿は覚悟の上での旅だ。
牧之原SAに入り、少し一寝入りすることにした
。
どこか寝れる場所はないかと辺りを見渡すと、電灯もない暗い広場の奥にベンチや遊具があるではないか。
この時間なら誰も近づかないだろうと判断し、荷物の入ったカバンを枕に意識が少しづつ遠くなっていった。
-3時間後-
携帯のアラームで目が覚めた。
ふと辺りを見ると、トラックや車が何台も往来し、空は明るくなっていた。
そか、俺野宿してたんだったな(笑)
体を起こし、荷物を持って@リスの元へと向かった。
カバンをタンデムシートに載せ、ネットで固定させる。
@リスは積載能力がこれでもかというほど乏しい。
キャリアなどを導入する余裕もなかったので、今回は大きめのカバンに必要最低限の荷物を積んであるだけ。
支度を終えて牧之原SAを後にする。
空は残念ながら曇り空。
今日は天気予報が雨なので、早くもレインコートの出番がありそうだ。
とにかく雨の降り出す前に行けるとこまで行こう。
そのまま浜名湖をスルーし、愛知県へ突入。
この日は和歌山でとある目的があるので、まず三重を目指すため豊田JCTから伊勢湾岸道へ。
そして刈谷PAで朝食休憩。
ここは約1年ぶり。
毎年行われる大ツーリング大会『HOT RUN』の集合場所で、これに参加すべく例年訪れているのだが、ここ最近は天気に恵まれず中止となっていて、去年やっと開催され参加した思い出がある。
コンビニが開店し、朝食のおにぎりとSOYJOYを購入。
金銭的にあまり余裕がないので、なるべく食費は出費を抑える。
それらをすべて平らげて、一服して出発。
途中名港トリトンという3つの橋を通るが、曇り空のせいで爽快な景色が見れなかった。
天気がいいととても景色がいいらしい。
しばらく走って、一度立ち寄ってみたいと思っていた長島PAで一旦休憩。
このPAには足湯があるということで、少し癒されて行こうと思ったのがきっかけ。
AM8:00のオープンと同時に足を湯に放り込んだ。
長時間バイクに乗っていた疲れを癒したいと思っていたが、逆に眠くなってしまった(笑)
足湯を十分満喫し、出発しようとした矢先だった。
空からポツポツと水滴が落ちてくる。
雨だ。
クソ、意外と早かったな・・・。
サイドバックに入ったレインコートをすぐさま着用して出発。
普段は雨の日は乗ることはないが、こうした長旅ではそんなことを気にしてられない。
雨ごときで俺の貴重な旅を無駄にはできない。
伊勢湾岸道から東名阪自動車道に入り、四日市のあたりで少し雨脚が強くなり始めた。
しかししばらく行くと雨が止んだ。
よし、このまま亀山ICまで一気に行くぞ!
・・・と思っていた矢先。
走っていると背中に何かが当たる。
何だ?と思い目を一瞬後ろにやると、サイドバックとして使用しているランドセルのフタが開いてるじゃねぇか。。。
しかし今は止まるわけにはいかない。
左手でフタを押さえて、なんとか亀山ICに到着。
再びフタを閉めようとすると・・・。
フタの留め具が切れてなくなっている!?
これはいかん・・・!
ずっとフタを開けっ放しにしておくわけにもいかないので、亀山IC近くのコンビニでビニール紐を購入。
無駄な出費となってしまったが、これでなんとか4日間は持つだろう。
気を取り直して出発。
ここからは名阪国道と呼ばれる国道25号線のバイパスで一気に奈良県を目指す。
料金は無料だが、高速並みの整備がされているので走りやすい。
しかも東名阪自動車道と、大阪側の西名阪自動車道を結ぶため、名神の迂回ルートとしても使えるだろう。
ほぼ直線の名阪国道をしばし走ると奈良県に入り、道の駅・針で一旦休憩。
ここで停まったと同時にまた雨が降ってきた。
まぁ天気予報が雨ということもあるので、こればかりは仕方がない。
しばし休憩して出発。
ここから名阪国道を外れ、国道369号線を南下し宇陀市中心部あたりで国道165号線で橿原市方面へ。
しばらく走ると桜井市に入り、昔ながらの街道の雰囲気が漂ってくる。
さらに進み橿原市を越え、大和高田市に入ったところで国道24号線へと進む。
ここから和歌山まではほぼ一本道。
さらにしばらく行くと24号線のバイパスが見えてきた。
この日は少し巻き進行で行く予定なので、迷わずバイパスへ。
このバイパスは『京奈和自動車道』の一部として建設されたもので、現在京奈和道は京都の一部区間のみ開通している状態で、
和歌山方の区間は無料のバイパスとして開通している。
このバイパスをしばらく走るといよいよ和歌山県に入る。
終点まで来たらまた国道24号へと戻る。
この時点で丁度正午過ぎ。
休憩がてらコンビニで昼食を摂ることに。
ダイエット中でカロリー摂取に気を使っていることもあり、メニューはサンドウィッチ。
これで十分足りてしまうからあら不思議(笑)
昼食を平らげて一服して出発。
ひたすら24号線を進んでいく。
『途中で県道へ入るんだけどぉ・・・どこだ?』
と恐る恐る進んでいたら・・・
あら?
和歌山の中心部まで来てしまった。。。
これだと行きすぎ。
一旦戻ってまた恐る恐る進むと、行くべき和歌山県道9号を発見!
ここを伊太祈曽方面へ進む。
しばらく走ると伊太祈曽という小さな駅が見えてくる。
ここで一旦@リスを停めて電車に乗るのだが、停めるとこをどうするか・・・
駅員さんに尋ねて、駅の駐輪場に停めさせてもらった。
ここから電車で『貴志』という駅を目指す。
切符を買うのだが、この駅には東京で見慣れた自動券売機など存在しない。
切符の発券をしてくれた駅員さんはどう考えても俺よりはるかに若い。
職業体験の地元の中学生だろう。
俺が切符を買おうとしたときに丁度電車が来た
。
俺は少し焦ってお釣りを忘れそうになり、発券してくれた中学生の女の子に呼び止められる始末(爆)
ちょっと恥ずかしかったぜ・・・
しかも電車は反対方向の電車との入れ替えで、しばらく止まってたので、余裕で乗れた(笑)
東京じゃ見慣れない紙の切符を握りしめ、電車が発車した。
車内はどういうわけか子供連れの家族が多い。
目的は100%俺と同じだと思います(笑)
さて説明が遅れたが、この@リスを置いて乗車した電車は『和歌山電鐵』といって、和歌山~貴志間14.3kmを結ぶローカル鉄道である。
元々は大手私鉄会社である南海の路線であったが、2006年4月1日に南海から独立した路線である。
俺はこの路線の終点・貴志駅を目指すため、この日はるばる神奈川から@リスに乗って来たのだ!
この和歌山電鐵は車両がとてもユニークで、2両の車両におもちゃが飾られてたり、なぜか電車の中にガチャガチャが堂々と置いてある『おもちゃ電車』が存在する。
これを山手線でやったらバカ売れするかな・・・(;´・`)
その他に地元の名物いちごをモチーフにした『いちご電車』など・・・。
10分少々乗車して、貴志駅に到着。
ホームを降りてすぐにそれは・・・
いた!
猫!!
いーえ、ただの猫じゃありません!
この猫の名は『たま』といって、今や『猫の駅長』として全国的に有名なスーパー猫駅長です。
しかもちゃんと駅長としての正式辞令もあり、たま駅長就任まで1日あたり約700人だった貴志駅の乗降客数が、就任直後の2007年1月には約17%増加させてしまったというまさにスーパー猫である。
俺はこのたま駅長との対面を果たすために、はるばるやってきたわけです(笑)
この日の駅長は少しお疲れなのか、終始グデェーっとしてました。
邪魔にならないように記念撮影を済ませる。
中には全く空気が読めずに『おい、起きろ!』と言って網をガンガン叩く低脳な輩にイラッとさせられましたが、それでも動じない駅長に感服。
他にも『ミーコ(タマの実母)』や『チビ(妹分)』の2匹の家族が存在するのですが、この日は不在。
次の電車で貴志駅をあとにした。
そして再び伊太祈曽駅に戻ってまいりました。
さて、ここで再び電車の話に戻りますが・・・
先ほど『おもちゃ電車』と『いちご電車』が存在するという話はしました。
しかーし!
ユニークな電車はこの2つだけではなかったのだ!!
伊太祈曽駅を降りて車庫を見たときですよ・・・
その電車とは・・・
『タマ電車!』
やっぱりいたー!!!
予想はしていた・・・
やはり目玉は大々的にアピールしておく必要があったということか。。。
そんなこんなで@リスの元へ戻り、荷物を積みなおして出発。
しかしここで困った・・・。
この時14時。
目的を果たしてしまって、この先どうするか考えてなかった(爆)
とりあえず来た道を戻って、国道24号へ出る。
道の駅・紀の川万葉の里で一旦ルーティングをすることに。
『今日はとりあえず寝床はマン喫だから、夜まで暇だなー。』
時間はかなりある。
とにかく和歌山県を脱出したかったので、ひとまず大阪方面へ向かうことに。
とは言っても大阪の都心部はバイクの置き場所もないという情報を耳にしていたので、次の日の予定も踏まえてまず大阪郊外の枚方を目指す。
国道24号を奈良方面へ戻り、橋本(和歌山のね)のあたりで国道371を北上。
大阪府に入るまで山間部が続く。
紀見峠を越えると大阪府、河内長野市へと入る。
すると次第に再び雨の襲来・・・
今度は雨脚が強い。
『クソ、今度は夕立か・・・!』
@リスを停め、すぐさまレインスーツを装着。
今日は何回レインスーツを着たり脱いだりしただろうか・・・
ずっとこの繰り返しなんだろうなと考えながら@リスを走らせる。
河内長野市を越え、富田林市へ入るとまた雨が上がる。
『ちょっと早いけど晩飯にするか。』
国道170号線沿いの吉野家へ入り、牛丼並盛を注文。
いつも流し込みながら平げてしまうが、ダイエット中なのでよく噛んで牛丼を味わう。
この先もうろくに食えないからな・・・。
牛丼を平げ、再び大阪方面へ北上する。
『そういえばもう何時間走ってるだろう?』
『大阪まであとどれくらいだろう・・・』
気づけばもう12時間以上走り続けている。
もう体もクタクタになり始め、俺は今まで来たことのない場所を@リスと走っている
次第に不安な気持ちにもなったが、もう後戻りをすることなんてできない。
富田林を越えて、羽曳野~藤井寺~八尾を過ぎると『東大阪市』の看板が見えてきた。
『いい加減体を休めたいな・・・』
枚方を目指しながらスーパー銭湯を探す。
今回唯一の道しるべとなる『0円マップ・関西版』に目を通すと
『東大阪の外れにスーパー銭湯があるぞ!』
国道170を外れ、道に迷いながらも『スーパー銭湯・門の湯』に到着。
一日の疲れを思う存分癒す。
30分後・・・
風呂から上がり、無料で飲める冷たい緑茶をグビグビ飲みまくる。
持参したクロックスに履き替え、これで枚方へ向かおうなどというファックな感じで出発。
再び国道170号線へ戻り、更に北上。
大東市~寝屋川市を越えたら枚方はもう目と鼻の先だ。
その間に@リスにも記念すべき出来事が・・・
20000km達成!
@リスと共に過ごして約2年。
大きな故障や事故もなく無事に新たなるフィールドを迎えることができた!
この旅が@リスにとってすばらしい新たなる1ページになるといいな。
そしてついに枚方市へと突入した。
この枚方は俺にとっては思い出深い地でもある。
この時23時半・・・
まだマン喫へ行くのは早い。
翌日回ろうと考えていた思い出の地を記憶を頼りに行ってみることにした。
とりあえず1つは道に迷いながらたどり着いた。
残りは・・・明日にしよう。
0時を過ぎ、今日の寝床『快活CLUB』へ向かう。
京阪国道を京都方面へ5分くらい行くと、看板が見えてきた。
迷わず駐車場へと滑り込む。
@リスを人目の付かない場所へ停め、店内へ。
とりあえずPC付きのフラットシートを希望するも、PCのあるフラットシートは満席だったので、とにかくぐっすり寝たい俺はフラットシートを選択。
ひとまず飲み放題のドリンクをコップに注ぎ、就寝前の一服を済ます。
持参した寝袋を広げ、明日の希望と不安を胸に俺は一日を終えた。